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2008年4月
April 28, 2008

耐える価値

最近、重要な経営判断を迫られている中で、こんなことを実感している。

「耐える価値」

以前の経験を振り返ってみても感じることだが、耐えなければ得られない価値がある。

厳しい状況に身を置かれたとき、焦りを抑えながら意識を集中させると様々な選択肢が見えてくる。
すばらしいアイデアに見えるものや、画期的な打開策、信じられそうな手法、心の声...
しかし、実はそれらも焦りや不安、逃げたくなる気持ちから生まれているものである場合がある。

その状況に置かれている当の本人はそれに気付くことができず、さらに知恵を搾り出そうと必死にもがく。
これ以上はもう、何も出てこないのではないか?と思ったときに人からアドバイスをもらうと、すばらしいアイデアのように聞こえ、それを実践してみたくなる。

この落とし穴があることに気付くか気付かないか。
また、その中でベストな選択肢を選べるか選べないか。


リスクを犯さずに経営している人も沢山いるが、それはすばらしいことだと思う。
逆にリスクを犯さなければ学べない不器用な人は、この考え方を習得できるチャンスがある。


私は不器用な人間なので、どうしてもこの乗り越え方を習得しようとする方向に向かってしまう。
もしかすると、あえてこの状況を作り出そうとしているのではないかと思うほどだ。

器用に経営して行くことがいいのか、不器用に経験して行くことがいいのか、どちらがいいのか分からないが、少なくとも、必死に考え、行動するからこそ得られる閃きや、経験するからこそ成長できる自分がある。

耐える前に回避する選択肢は、きっと沢山あるんだと思う。
しかし、その回避が心理的な回避や成長に近づかない回避であったとすれば、あまり価値がなかったことを経験上知っている。
だったら、耐えなければならない状況に近づきながら打開策を見出すために必死に考え抜き、勇気を持って行動に移していきたい。当然リスクはある。

しかし、耐えるからこそ得られる価値が必ずある。


現に、Pingoo!というサービスを生めたことや、それによるビジョンを描けるようになったこと、今のスタッフに出会えたこと、自分自身の夢に近づいていること、全てが必死になった経験の上に成り立っている。


もう一度この状況に真っ向から挑んで行こうと思う。
腕試しの始まりだ。

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昨日は寝る前に仕事のことを考えず、ビールを飲んで寝た。

いろいろと思い悩むことの連続だと、視野が狭くなり自分と状況を見失ってしまう。
これはいけないと思い、寝る前に何も考えずに寝ることにした。

また、何も考えないというのが難しい。
ふと油断すると、アイデアをひねり出そうとしている自分に気づく。
いけない、と思い、頭の中を空っぽにして

「ばっかれ?す。」

というような気分にもっていき、何も考えずに寝た。
寝れた!

目覚めがやけに良かった。
午前中は頭の重みがなく、スースーしている感じだった。
リラックスしているので、やるべきことも見えやすく、集中力も結構続く。

途中、気が重くなるような問題が発覚すると、せっかくのさわやかな気分も問題に意識が集中してしまうため、いつもの考え癖に陥り、いつもの脳がフル回転し始める。


この脳の使い方と感情のコントロールがうまくできたら、会社ももっと楽に成長できるのかもしれない。

考え抜く、ということと、考えない、ということは全く逆の行動だけど、バランスと切り替えが必要なのかもしれない。
とことん考え抜く、全く考えない。
その中間はあまり価値がない。

もっと考えない時間を持った方がいいのかな?
しかし、それもまた怖い。
こんな気分が中途半端な非効率な状態を生んでいるのだろう。

迷いは無駄だ。
全く何も考えず行動し、とことん考え抜いて決断できる人間になろう。

「セルフコントロール」

今年度のひとつの目標にしよう。

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今、自分のある信念の元、会社を経営して行こうと決意している。

会社は利益を生むために存在していて、利益を追求しなければならないという考え方は本当に正しいのだろうか。
会社は株主のものだというけれど、本当にそうなのだろうか。

会社の始まりは東インド会社の設立に原点があり、それが原則だとする考え方は今も通用するのだろうか。

そもそも利益とは何を指しているのだろうか。


もし株主が自分の利益のために会社に出資し、会社はそれに応えるためにお金を生むための仕組みを作るものだとしたら、会社という存在そのものは社会のためにあるのではなく、株主の利益のために存在していることになる。

沢山の本や指導者がいるが、ほとんどが、この利益を生むためのマシーン作りについて語られているように思える。

また、社会のためという表現にも疑問がある。
良い商品を作り、その対価としてお金を獲得し、そのお金で従業員に給料を払い、利益は株主への配当と税金として収め、税金は暮らしのために活用される。

一見、すばらしい循環のように思えるが、細部を見ると殆どが私欲のための活用に使われ、その代償が環境汚染や人間の優しさ、といった見えにくいものへと伝わっていることに気付いていないだけのように思える。

要するに、実は人間が会社という便利なものを利用して自分の暮らしを豊かにしたいがために一生懸命になっているだけなのではないだろうか。

会社とはそんな存在でいいのだろうか?
人間のための便利な道具として捉えていて良いのだろうか?
法人は人格があると教わったが、会社だって人間のように人格を持って生きていいのではないだろうか?

もし、人格を有しているとすれば、世の中にある会社の殆どが人間の奴隷として扱われているのではないだろうか?

私も一創業者として株式会社ぶらんこという生命を生んだが、奴隷として育って欲しくはない。
世の中のために役立てる立派な人(会社)として育って欲しい。

今、それを正すはずの政治も私欲のために試行錯誤し、方向を見失ってしまっている。
このような人たちに大切な会社を利用されてしまっては大変だ。沢山の愛すべき会社も口を封じられ、価値を生むはずの会社も価値を生めず、私欲のために奔走する経営者の下に奴隷として存在することに慣れてしまい、活力のない世の中へと導かれてしまう。

今大切なのは会社という存在が心を持ち、目と耳と口を持ち、歩いていけるということを、しっかりと認識することだと思う。
そうすれば、自ずと正しい経営者により自律したすばらしい会社が生まれ、政治などの外部環境に関係なく、すばらしい世の中へと導いていく仕組みが形成されて行くのではないだろうか。

私は今、その育て方を誤らないで愛情を持って株式会社ぶらんこという子供を育てていきたいと思っている。
そしてこの子供を、スタッフやPingoo!の会員さんたちと一緒に愛情を注いで育てて生きたいと思っている。
きっと良い子に育ち、将来たくさんの愛を提供してくれる立派な会社になると信じている。

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April 10, 2008

カオス

今日は、ほぼ一日スタッフのみんなとブレーンストーミングに明け暮れた。

すばらしいアイデアがたくさん出た。
たくさん、気づかされた。
みんな凄いと思った。

今日ひとつ分かったことは、アイデアを出してもらうことと、自分のアイデアに意見をもらおうとすることには雲泥の差があることに気づいた。

今まで自分でアイデアをひねり出し、自信をつけるためにそれを聞いてもらってアイデアを改善していくという手法をとっていた。
しかしながら、この方法には欠点があり、自分で良いと思っていたものが否定されると自信をなくし、また一から考え直すことになり、時間ばかりが過ぎていく。下手すると聞き手に判断を委ねてしまったり、相手に意見を聞いておきながら採用しないことで相手のモチベーションを下げてしまう。
だから、昨日のブログに書いたように意見を求めても答えが出ないという結論に達してしまう。

今までは結果的にはこの方法でうまく来ていたが、今日ブレストをしてみて驚かされた。
何日もかけて試行錯誤してきたものが、午前中の2時間でみごとに可視化された。
しかも、思いもつかなかった光るアイデアが沢山あった。
感情や気分に左右されない形で出てきたアイデアを見つめながら冷静に判断することができる。

今までは自分がちょっとアイデアマンなんじゃないかと思っていたがそうではなかった。
たまたま運がよく、ロジカルに組み合わせることができていただけだった。

今回のブレストで学んだことは、ブレストを正しく行えば予想以上の収穫が得られるということ。

一方、反省として学んだことも多かった。
正しく行えないと、参加者全員が疲弊することだ。
せっかく可能性のあるアイデアも意見が出ないために発展せず、価値のないものと認識されてしまう危険性がある。

ちなみに、ブレーンストーミングには以下の4つのルールがある。

1.自由奔放
  (奔放な発祥を歓迎し、とっぴな意見でもかまわない)
2.批判厳禁
  (どんな意見が出てきても、それを批判してはいけない)
3.量を求む
  (数で勝負する。量の中から質の良いものが生まれる)
4.便乗発展
  (出てきたアイデアを統合し、改善して、さらに発展させる)

さらに、手順がある。(詳細はこちらのサイトで紹介しています。)

課題を決定した後、リーダーと書記を決め、リーダーの指示に従い意見を出し合う。

今日は私が練習を兼ねてリーダーを努めてみたが、午後は何をやっているのかわからなくなってしまう始末だった。
課題設定と進行に失敗し、それがかなり有意義な時間となるか否かを大きく左右した。

結局、最後は知りきれトンボとなり、沢山の光るアイデアは出たものの、頭の中はカオス状態に戻った。
みんなが帰った後、なんだかこのままでは悔しいので、出してくれたアイデアをマインドマップを使ってまとめてみると、結構整理できた。
これをうまくみんなと共有しながら進行できたらもっと良い時間になったのに、、、とちょっとへこんだ。


ブレーンストーミングの活用は結構難しい。
しかし、この手法を習得できたら、全員の知恵を結集したとんでもなく価値の高いノウハウを手に入れることができる。

しかし、間違って乱用すると時間の無駄ばかりか、誰もついてこなくなる。
かなり、悲しい状態になる。


それでも、なんとか習得したいので時間をかけながらみんなで学んでいきたい。

みなさんには、一度手法を学んでから実行することをお勧めします。

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試練のときが来ました。

現在、運営しているPingoo!のサーバーが不安定な状態にあり、断続してサービスが止まるなど、インターネットサービスを提供する会社として致命的な問題です。


Pingoo!を利用している会員の皆さんにはご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありません。
また、このような状態を招いてしまったことに責任を感じつつ、力不足であることを痛感しているところです。


うちの会社の事業はPingoo!一つしかありません。
事業内容を一つに集中していながら、十分なサービスが提供できていない自分の非力さが情けなく、絶望感さえも感じてしまいますが、この心の状態をしっかりと受け止め、次に活かす決意をしなければならないと感じています。

今まで、何度もこのような状況を経験していますが、未だにまだ弱いなと感じるのは、危機に直面すると必ず心に焦りが生じ、すばらしいアイデアだと思えるものも、焦りから生まれたアイデアなのかか、心の底から信じられるアイデアなのかの見分けがつかなくなります。
かといって第3者に意見を求めても、そこに答えがあることはなく、答えを求めるとほとんど失敗します。

要は自分で冷静に判断し、気づき、信じ、実行しなければなりません。


この状態から得られるのは、次のステージに向かうチャンスか、さらに危機を招くきっかけしかないような気がします。


心を磨くチャンスであると認識し、必ず打開策を見つけようとする執念と、心の声をすくう集中力と、決めた後に迷わない精神力と、必ず達成させる行動力、の全てを一つにつなぎ、全力をつくす。
これが今までの経験の中で見出した自分なりの成功法則であったことを胸に刻みチャンスとして活かしたいと思います。


ちなみに失敗法則もあります。
それは、現状の不安から逃れるための甘えや怠惰でした。


これからの日本、世界のためにも、この会社を中途半端に終わらせることはできません。
今回の危機は、全ての軸をそこに集中させ、理想となる会社の形態に挑戦するチャンスに変えたいと思います。


今後もブログで報告していきます。

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