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category: 学んだこと
August 10, 2015

LINE MUSICに学ぶ、新しい世界観は、か弱い

サービスや商品を開発するときに、そのサービスが成功するかしないかを気にしすぎると、一般的な答えに落ち着きがちで、その瞬間にキラッと光るものは影を潜めてしまいます。

最近、LINEミュージックを視聴していたんだけど、サービスを作っている背景というか、葛藤というか、気のせいかもしれないけれど、痛いほど感じ取ってしまう自分がいます。

LINEミュージックを始めて利用したとき、YouTubeよりは音質いいし便利だから使うかな、という感想を持って使いました。
そのうち何かいい曲ないか探すうち、芸能人(名前は知らないが)の聴いている曲、のようなものがあり、別に興味ないけど、と思って聴いたのですが、ここに「キラッ」と光るものを感じました。

それは、音楽を通したシンパシー(共感)という新しい分野のコミュニケーションの市場を感じ、その大きさも感じました。
細かく言うと、誰だか知らないその芸能人も、自分と同じ感情でこのこの歌の感動を感じているのかな、と思って曲を聴くことで、今までの音楽にない大きな付加価値がついたからです。

しかし、この「キラッ」とした感覚はだれにでもたどり着けるものじゃないのかもしれません。
この潜在的な可能性がありながらも、数字で判断してしまうと「曲数をもっと多くしよう」「他社サービスより使いやすくしよう」というところに軸が置かれてしまい、一般的で儲かるサービスへと変わってしまいます。

ここの、「キラッ」と光るものにかける精神が日本は弱いのかもしれません。

それは、ほかのものを捨ててまでも取り組める程、周りは許さないからなのかもしれません。

「それじゃだめだよ」、「こうした方がいいよ」、「そんなの受け入れられないと思うよ」、「ちゃんとやりなよ」・・・

これに対抗する苦痛からのがれるには、それに従うのが一番だからです。
「キラッ」と光るものを感じている本人だって、そういった気持ちが大半を占めています。

失敗覚悟で勇気を持ってやれるか。

誰もやりたくないことをやるからこそ、ベンチャーなのだと思います。

自分もいつも負けそうです。

心の中でキラッとひかり、生まれてくる世界観。
これを形にし、世の中にその世界観が伝わったとき、初めて価値が生まれた瞬間なのだと思います。

自分の中で生まれ、育ちつつあるこの世界観が、自分の弱さでかき消されないよう、しっかり見据えて勇気を持ち挑戦したいと思います。


また、LINEミュージックがどうたどりつくのか、ベンチャーとしての新しい市場を開かれることを願っています。



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