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タイトルの通り、今日は仕事しながらそんなことを思いました。

ものづくりは、足し算、引き算、掛け算。

どういうことかというと、良いモノをつくるには引き算が重要だなぁ、と常に感じているのですが、例えば何かの特徴を前面に出したいときは、そのものを強く強調するよりも、その周りの雑音を消す方が効果的に特徴を伝えることができたりします。

私はサイトの設計も担当しているのですが、追加されるサービスとそのナビゲーションには常に頭を悩ませています。
ここは、こういうリンクを付けた方がいいかな、どの場所が見やすいかな、表示は何色にしようかな、、等々。

そんな時、放っておくとどんどん思考は足し算になってしまい、わけの分からないサイトになっていってしまいます。
昨日も散々悩んで、色々試したもののいい結果が出ず、思い直して今まで表示させていたリンクを一つ削ったところ、うまい具合に全てが解決しました。

引き算の力は偉大です。
そんなこんなで、いつも引き算の力を借りることを意識しながらものづくりをしています。

しかし、これってあらゆることに当てはまるな、と思うわけです。

今までの経験からも引き算したときになんらかの成果が生まれてきたように思います。

既存の事業をやめたとき、自分の仕事を減らしたとき、ずっと置いてあったものを捨てたとき、付き合っていた彼女にふられたとき...

などなど、放っておくとどんどん足し算になっていくものを、どこかで捨てながらその都度何かが生まれ、生きてきたように思います。

そしてこれは、足し算をしてきたからこそできる引き算なので、この足し算がまた重要だなぁ、と感じています。

四六時中考え、多くの試みを繰り返し、そしてまた考え・・・
そうして膨大な量の足し算をして、そしてその中から選んだもの、または大切なものを見つけるために引き算をしていく。

この足し算をどう価値ある足し算にしていくかということも重要で、それはやっぱり努力しかないのかな、と思います。
成果が出ないのは努力が足りないか、よい引き算ができていないか、また、よい引き算ができないのは、やっぱり努力による質の高い経験が足りないからなのかな、と感じています。

そして最後に、よい引き算ができたとき、たくさんの中から残された活きてくるものが生まれ、それらが掛け算を始めていきます。

本当に奇跡のような瞬間です。
いろいろな思考もつながっていきます。

これを生み出すために、膨大な足し算と、慎重な引き算を繰り返し努力を重ねていきます。

これがものづくりかな、と最近思います。



ちなみに、この世の中もそんな動きを感じます。
たくさん積み重ねてきた日本です。
これから質の高い引き算が繰り返され、掛け算による新しい時代が生まれるのだろうと感じています。


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経営者




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