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category: 思ったこと
September 7, 2012

目指すは映画監督?

またまた久しぶりのブログ更新です。

今日、ふと自分の中で思ったことがあったのでブログに書いてみます。

ここ最近はずっとものづくりに励んでいて、その努力もあり少しずつ成果が見え初めてきました。
今までは、会社の経営者として会社を成長させなければ、と必死だったのですがなんかしっくりせず空回り。

一方でコツコツモノを作っていることで少しずつではあるものの確実な成果が見え始め、自分自身も手ごたえを感じているし、一緒に開発しているメンバーともビジョンを共有しながら達成感を感じ、着実な次の一歩に向けて夢中で毎日を過ごしています。

今日も今後成長していく上で自分自身、ずっと開発に取り組んでいていいのだろうか?次の準備を怠っているのではないだろうか?
そんな不安も抱えつつ、でも今やるべきことに専念することが大切だし休んでもいられない。
そんな心境になりました。

そんな時、先日久しぶりに見たバックトゥザフューチャーを思い出しました。
映画はやっぱり面白かったけど、それよりDVDに収録されていたメイキングが面白かった。

主役は始めマイケルJフォックスではなかったこと、タイムマシーンは始め冷蔵庫にしようと考えていたこと、予算や派手さがない分、音楽は壮大にしようと決めたこと、脚本も次々と変わっていったこと、失敗したら終わりだと腹をくくって取り組み始めたこと、、

などなど、一つの名作を作り上げた背景にあったことが一つ一つ興味深かった。
なかでも、それぞれの役割を持った一人一人がモノを作るうえで妥協を許さず取り組んで、最高のパフォーマンスを出し、そこに参加している
という姿勢に感慨を得ました。

作っている途中は相当ギクシャクもしただろうし乗り越えられるか分からない問題もたくさんあったと思います。
でも乗り越え、一つの素晴らしい作品を作れたのは、「いい作品を作る」ということにみんなが集中していたからこそ成し得ることができたのだろうと思います。

この、

「いい作品をつくる」

この気持ち以上に必要なものってあるんだろうか?
そんな風に感じました。


会社にはいろんな情報誌が届きます。
アジアに目を向けろ、だとか、スマホ市場が狙い目だとか。
いろんな記事が目に入ってきます。

大切なところや自分の役割を理解できないでいるときにこれらの情報は本当に危険だと思います。

経営者とは、みたいな話は本当に経営者になれたときだけ聞けばいい話で、いいモノをつくり、喜んでもらう。そのために邁進すればいいだけのことで、またそれが大変なことで、その上でその時々の役割が与えられるものなんだと感じます。

それが、開発者であったり、営業マンであったり、経営者であったり、、
大分振り回されてきてしまったような気がします。
欲が出たり、状況が悪く不安になったりすると人って弱いもので、知らず知らず外ばかり見て影響されてしまうものなのかもしれません。

今はいいモノをつくるために一開発者で十分です。
しかし、いいモノをつくり、世に出していくためには足りないものもたくさん見えてきました。

なんとかこれを世に出したい、もっと喜んでもらいたい、

そんな一心で最近は毎日夢中で過ごしています。

この気持ちにはとてもしっくりきていて、逆に「経営者」という意識が働くと以前の空回りしていた感に吸い寄せられて行くような気分です。


今は経営者と言う言葉は正直どうでもよくなってしまいました。
いい成果を残すことが経営者の使命であるならば、そんな言葉や概念は未熟な自分にとってむしろ害です。

そして今一番しっくりくる目指すべきポジションは

「映画監督」

かな?






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