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category: 夢への一歩
October 15, 2011

一歩下がって二歩進む

最近、とにかく時間が経つのが早い。
もう一週間経ったのか、と思ったら更にもう一週間経って週末になっている、という感じです。

予定していたものが思い通りに終わらず、次の予定もこなしつつ開発に没頭しているという状況。
そんな感じで朝から晩までぶっ通しで開発&制作に集中しているこの頃です。

あんまりブログを更新しなかったので心配してくれる人もいて、少しまた近況報告です。

新しくスタッフが入ったり、鹿沼の大自然の中、2泊3日の開発合宿をしたり、ジョブズ氏の死であったり、新しい技術やネットの動向など、、
書き出すと書きたいことは山ほどあるのですが、今思っていることをそのまま書きたいと思います。


今私が集中して行っているのは開発です。
社長は外に出てなくちゃいけないよ、というのが一般的な意見だと思いますが、私の場合はそうではないと思い、今はとにかく開発三昧の日々を続けています。

私一人が開発力を高め、開発を行っても一人の能力では限界はたかが知れていますが、それでもトップが技術を持ち、アイデアを形にする力を身につけていることはかなり重要なことだと思います。

実際手を動かしてみると分かりますが、技術を身につけるほど発想の幅が広がり、アイデアも湧き出てきます。
また、とても解決が困難だと思っていたことも全て把握できるようになり、解決方法を体系的に見出していくことができ、その余裕から視野を広げることができます。

そんなわけで今はその重要さを改めて認識し、自らそこに身を投じることに自信をもって取り組んでいます。
そして何より、やっぱり自分はものづくりが好きなので、全力で取り組める仕事に就き、寝食忘れて取り組めるということも重要なポイントだと思います。

作ることが好きだから、作ったもをお客さまや多くの人に心から喜んでもらいたい。
だから、もっと努力してもっと喜んでもらえるいいものをつくりたい。
そうして人のために働けることが、結果としてサービスや商品につながっていくように思います。

さらに自分には世の中に新しい価値を生みたいという野心というか願望というか好奇心のような挑戦への欲求が常に存在していて、もうそれは性格の問題のようなので避けることができません。

ならば、発想やアイデアを責任を持って実現できる力を、自分から持っていることは間違いなく切り拓く力になると思います。
この力を持たないまま進むのと持って進むのとでは、次の時代に立ち向かう上で突破力に雲泥の差が出るように思います。
人の手を借りて掻き分けるのと、自分の手で掻き分けるのとでは、思いの強い人の方が強いと思いますし、リスクは自分で背負いたいとも思います。

思えば、スティーブジョブズにしてもビルゲイツにしても本田総一郎にしても偉大な企業は自分の手でものをつくり、そこから始まり挑戦し続けてきた企業ばかりです。
今は、なるほど普通のことだよな、と思います。
思いを形にしたいと思うならば避けられないことであったのだと思います。
技術があったからできたのではなく、思いをカタチにしたかったから技術を必要としたのだと思います。

経営は人に言われてやるもんではないな、と心底思います。
知識やアドバイスを元に経営をしてしまっては、少しかっこつけすぎて遠回りしてしまう気がします。
謙虚に人の意見を聞きたいところですが、自分の心の意見も謙虚に聞いて大切にすることもまた大切なことだと思います。

華やかに組織力で経営、としたい時期もありましたが、どうも腑に落ちませんし、自分の性分には合わないようです。

地味に頑なに、も一つのやり方だと思い、今は今重要だと思うことに力を注いでいます。

一歩下がって二歩進む、この一歩が重要だと感じるこの頃です。



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