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category: 夢への一歩
May 18, 2011

10年前のインターネットと今を重ねてみる。

10年前はインターネットといえば、ホームページと電子メール、といったくくりでまとめることができたような気がします。

その当時私は商店街のバーチャルショッピングモールを運営する傍らホームページ制作サービスを行っていました。

そのときのインターネットビジネスはほとんどがホームページの作成で、企業はチラシがパソコン上で見られる程度の感覚で自社でもホームページを作ろう、という動きが強かったように思います。

ホームページ制作を請け負う立場からは、請負業者が様々な方法、立場でサービスを提供していたのを覚えています。

独立したホームページ製作会社というのは少なく、システム会社がホームページ制作を行ったり、広告デザイン会社がホームページを制作したり、それぞれ得意不得意ややり方に大きな差があり、今思えばかなりいい加減な市場だった様に思います。

大まかなイメージとしては、
●システム会社・・・ デザインが酷く、とても見れたサイトではない。しかもやたら高い。
●デザイン会社・・・ データがやたら重くて見れない。見れても絵だけ。
●独立制作会社・・・ 会社というより個人、またはSOHO。納期を守らない。やたら安い。

そんな状況だったのが、少しずつ苦手なところを克服しながら各方面から寄り合うようにホームページ制作サービスという業界が出来上がっていったような気がします。

それから10年が経ち、あの頃はインターネット市場といえばわりと行っているサービスの範囲は狭くインターネットそのものが新しい商品のように扱われていましたが、今ではインターネットは単なる手段として、そこから生まれてくるサービスや価値に競争が生まれる時代になっています。

しかしそんな中でもまだまだ未開のインターネット市場。
10年前と変わらず、企業や個人が模索しながら最適なものへ流れようとしているのを感じます。

10年前もそんな流れではありましたが、注目せずにはいられないサービスがありました。
楽天やYahoo!、2チャンネルやメルマガ配信サービスのまぐまぐなど。。
これらは全体の流れとは別のレイヤーで流れに乗っていたサービスです。

全体の流れの中でも十分にビジネスは成り立たせることができる時代であっても、それらは安易に浸かることなく、独自のサービスとして成長させてきました。

今、自分がしっかり見極め、正確な判断をしていきたいと感じているのはこの辺りです。
そのため、本流の儲かる流れに浸かることを恐れてもいます。
一方で本流を拒み無理をしてきた痛みも知っているので、その恐怖を感じて前に進めなくなることもあります。

ただでさえグローバルになっている現在、冷静に選択して集中できるものを掴むのは難しく、それでも休まず探求して行きたいと思っています。

10年前を振り返り、重ねてみることでいくつか見えるものがありそうです。
少なくとも、10年前の後悔は繰り返さないように戒めることができるような気がします。

孤独さを感じるときもありますが、これが性分。
心のバランスと脳に余裕を与えながら、一歩ずつ進みながら見つけて行きたいと思います。

10年前との比較、いいヒントが得られそうです。




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