name
category: 学んだこと
September 17, 2008

息子に学ぶ、初めての補助なし自転車

一昨日、息子(長男春、二男空)2人を連れて栃木県の真岡市にある井頭公園に行ってきた。

ボール遊びしたり、鯉に餌をやったり、ボートに乗ったりと100%父モードになって遊んだ。
最後に自転車にでも乗ってサイクリングするか、とサイクリングターミナルに着くとそこには補助付きの自転車は置いてなく、まだ補助なしで自転車に乗れない長男にはいい機会かもしれないと思い、補助なし子供自転車1台と、かご付き自転車1台を借りた。

乗れなくてぶーぶー言うんじゃないかと心配しながら、機嫌を損ねないように自転車にまたがらせ、「やってみ。」と一言。

「おっとと、あーとと。。」
なんだか一人ぶつぶつ言いながら夢中で取り組んでいる。
しかし、なかなか進まない。

下の子はサイクリングターミナルから離れられない自転車のかごに座っているだけ。

それでも、がんばる春はふらふらしながら一歩二歩と進んだ。

やっぱり、初めの助走がつくまでは難しいんだな、と思い、サドルの後ろをつかみ、押してやる。
すると、「おー、あ?」叫びながら、ペダルに足を乗せようとしながら進み、最後は足で小走りになって止まる。

ブレーキのかけ方も教えてやらないとな。と思い
これがブレーキで握ると止まるんだぞ。と教えてやり、再度挑戦。

今度は、押してやって手を離した瞬間ににブレーキで止まりやがった。
「それじゃー進まないじゃんよ?」
また、押してやる。
するとまた止まる。

・・・
今度は止まるときだけブレーキかけてみ。

すると、よたよたしながらペダルに足が載り、3回4回とこぎだして止まった。


そこで、やっと気づいた。
子供目線で見ているつもりでも、自分では当たり前だと思っていることを知らず知らずに押しつけていたのだと。
必死になっている本人は、止まれるということを確認できたから進めたのかもしれない。
他にも体で覚えようとしているのかもしれない。
違う不安があるのかもしれない。
きっと、私では理解できないところに意識を集中させる必要があるのかもしれない。

それから、本人の様子を見ながら、ちょっと苦戦しそうだな。と思った時にちょっと押してやる。
ここは自分でも感覚をつかんでくれそうだな。というときはほっておく。

そんなことを繰り返しているうちにヨタヨタしながらも自分でこぎだし、進み、止まることを覚えてしまい、「パパー先行っててー」
と生意気なことを言い出し、これはいい感じだ、と思いながら後ろを振り返らず前を走る。

極力追いつかれるようにゆっくりと前を走っていると。

「ふんらりなー、たーるんらー。。。」

なんだか鼻歌だか、歌なのかわからない歌が近づいてくる。
だいぶ近づいてきたので振り返ると、えらいキラキラした少年がニコニコしながら近づいていた。

あぁ、こうやってひとつづつ成長するんだなぁ。と、ちょっとした感動を味わいながら、自分の仕事の進め方を反省したくなる瞬間だった。


その後も彼の鼻歌は止まらない。
きっと鼻歌を歌っていないと止まってしまうのだろう。


二男空は、長男の鼻歌を子守唄に、かごの上で夢の国へと向かっていた。。。



comment