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category: 学んだこと
June 7, 2008

鶏かナスか。

この間、こんなことを教わった。

「兎は卵を産まないし、鶏はいつまでたっても穴を掘らない。」

「トマトの苗にナスがならない。」


これだけ聞くと何のことだか分からないと思うけど、この話を聞いたとき、衝撃が走った。
まさに直球ど真ん中のご指導をいただいた。


いつも要のときに救ってくれるお世話になっている先生なのだが、その先生は一つの小屋の中に鶏と兎を一緒に飼っており、鶏は日中に活動し、兎は夜間に活動し、喧嘩もすることなく同じえさを食べて暮らしているそうだ。

「しかし、いつになっても兎は卵を産まない。鶏は穴を掘らない。」
「卵を産むのはいつも鶏で、穴を掘るのはいつも兎だ。」

はじめ、何を言っているのか分からなかった。

「成功している人はみんな、自分が何かを知っているよ。」
「兎は自分が兎だと知っているから、立派な穴を掘ることができる。」
「もし、兎が鶏を見て、自分も空を飛ぼうと努力していたら、穴すらも掘られることはない。」
「自分が何かを知り、ひたすら得意なもので努力しつづけたから成功したんだよ。」


ここまで聞いたとき、何か心の奥で引っかかるものを感じた。
その後、その先生に自分が何かを知るために、自分の好きなこと、得意なこと、幼少のころの思いでまで話を聞いてもらった。
どんどん、自分の本性が見えてくるようだった。

その後事務所に帰ってからも、心に蓋がされないように意識しながら、紙に書き出しまくった。

本当に目から鱗だった。
自分の中で、どうしてもブレてしまう原因が分からず、必死に何か支えになるものを作ろうとしていたが、間違っていた。

自分の中に既に備わっているものに気がつかなかった。

なぜ、起業し、この事業を選び、現在に至っているのかが分かった。

重要と考えていたものが重要でなかったり、本当に大切にしたいものから目をそらしていたことに気づいた。

まだ自分を見つけ切れてないのか、それに向かうことに抵抗を感じているせいか、心の中に違和感がある。
いままで固執してきたものを取り払うのは容易ではなさそうだ。

全てはそこからだ。


先生に相談していなかったら、いつまで経っても穴を掘らずに、空を飛ぼうとしていただろう。
本当に、この先生とは妙な縁を感じる。

いつも転機に立たされたときに導いてくれるようだ。

本当に自分は運がいいと思う。

その後、あんまりにもいい話だったので、いろんな人に言いまくってみたのだが、話し方が下手なのか、みんなピンと来ない様子で聞き流されてしまった。

これを読んで、もし何か感じてくれる人がいたら嬉しく思います。



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