東京の八丁堀に福島屋という中華料理屋がある。
最近、単身赴任状態のため、仕事を終えると湊湯という銭湯に入り、その後、福島屋でタンメンを食べるというのが、一日の中の小さな楽しみになっている。
不確定要素が渦巻く環境の中で日中はフル回転で頭も体も動き回っているので、パターン化されたこの時間は本当に贅沢に感じてしまう。
ここのタンメンと餃子は本当にうまい。特にスペシャルというわけではないのだけれど、そのいい塩梅さがちょっとした感動を味わえる。
今日も銭湯に入り福島屋に立ち寄りタンメンを頼んだ。今日は私が最後の客で、相変わらず無愛想なおばちゃんが「いらっしゃい」と、怒ってるのかな?と思うような声で出迎えてくれた。
この店は、結構年配のおじちゃんとおばちゃんが夫婦で営業している小さな中華料理屋なのだが、カウンター越しに見える一生懸命に料理をつくる気のよさそうなおじちゃんと、一見無愛想なようだけどたまに見せる笑顔が素敵なおばちゃんが配膳をしている姿が何ともいえない居心地のいい安心感を与えてくれる。
そんなおばちゃんが、はじめて「今日は遅いんだねぇ」と声をかけてくれ、何気ない会話をすることができた。なんだかすごく嬉しかった。
仕事以外の会話をすることがほとんどない一日の中で、全く仕事とは無関係な会話に暖かさを感じた。
人恋しくなっているせいだろうか?プレッシャーとのギャップのせいだろうか?
この店はお腹も心も満たしてくれた。
今の自分にとってはどこよりも価値のある究極の店だ。
飾らない店にしかない贅沢さがある。
おじちゃん、おばちゃん、今日もご馳走様でした。
自分のお気に入りのお店に出会えた時って、嬉しいですね。
どこよりも、ほっとできる場所。懐かしい味。
食べることは生きる事だから、どうせだったら、楽しみたい。
作って提供してくれる人の顔が見れるのも、嬉しいですね。
私も、時折、懐かしくて帰りたくなるような場所、いつでも、そこにあって、迎え入れてくれるような場所にいつか出会いたいと思ったりします。
最近、趣味で焼き菓子を作っているのですが、
「甘くない人生に、時々、甘いスイーツを?」をテーマに、喜んでくれる人に、配っています。
貰ってくれる人がいるうちは、気ままに作り続けたいと思ってます♪
凄くいいテーマですね!
「甘くない人生に、時々、甘いスイーツを?」
そんな気持ちのこもったスイーツ、本当に食べたいです。
ほっとできるスイーツ屋さん、つくって欲しいなぁ。